ベトナム出張から考えるAIと日本

先週、ベトナム出張に行ってきました。

元々は色々なご縁からベトナムハノイ工科大学(ベトナムの東大)などのベトナムの大学生との交流が目的でしたが、またまた素晴らしいご縁からベトナムのオフショア開発の会社など様々な企業とお会いできる機会もありました。

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東南アジアの街並みはどこも好き

 

ホント人との繋がりって素晴らしい

 

さて、ベトナム出張で考えたことは3つ

1. AI開発に関してベトナムの会社と弊社の相性最高

2. 優秀なベトナム人

3. ベトナムと日本

 

まずは、AI開発に関してベトナムの会社と弊社の相性が最高だということ。

我々はナレッジシェア型でAIの開発を進めています。

ナレッジシェア型とは、AIのコンサルや開発を進めていく中で、アルゴリズムやモデルの詳細を説明し理解してもらうこと(=自分たちで運用やメンテナンスができるくらいのレベルになる)を指しています。

そして完成したコードはお客様にプレゼントしてしまいます。本当はプレゼントしないで、使いたいならお金頂戴(ライセンス契約)にした方が、儲かるんでしょうけど。

元々あるAIを利用する(低額)っていうのは不動産でいうと賃貸契約みたいなもんだと思いますが、AIのアルゴリズムの構築を顧客ごとにやる(高額)っていうのは不動産でいうと売買契約みたいなものだと思うわけです。最初にAIの構築(自分の家を建てる)にお金払ったのに、毎月ライセンス契約(賃貸契約)でお金を払わなければいけないのって違和感があるというのが自分の考えです。

 

話がズレましたが、要はAI構築・運用のナレッジをしながらプロジェクトを進めるわけです。

 

そしてベトナムのオフショア開発の会社もAIへ力を入れ始めていて、各社の話を聞くとリサーチで面白いことをやっている会社は多そうですが、まだ実運用のケースは少ないように思いました。

能力はあるけど実戦が少ない感じで実戦経験を積むべきだと思いました。

 

そこで弊社と組んでお客様に価値提供していく中で弊社のナレッジを共有し、実戦経験やナレッジを積んでもらうことは非常に良いのではないかと思います。

そして弊社としても少ない人数でやる中で手伝ってくれる会社があると嬉しいですし、弊社のお客様からしてもスピーディーに大きなプロジェクトが安価に進められるのでwin-win-winが成立するような気がしました。

もちろんAI含め、特定の分野については弊社よりも進んでいる会社も多く、これは協力してもらおうと本気で思いました。自分たちができないことは他社にやってもらえばいいし、その部分は自分たちが学ばせてもらおうと思います。

 

これからが楽しみです!!

そして今回出会えたベトナムのオフショアの開発会社さんは皆素晴らしい会社ばかりでしたし、弊社のビジョンにも共感いただけたみたいで本当に嬉しかったです。

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どの会社もすごくかっこいいオフィスで環境も最高!

 

次にベトナム人は優秀だなと思ったこと。

ハノイ工科大学をはじめとしてエンジニアスキルの高い若者が非常に多いです。国としても力を入れていくようですし益々期待されます。

そしてエンジニアじゃない方(女性が多そう)は言語が堪能な方が多く、英語日本語が上手い!日本で、日本語以外に2ヶ国語話せる人なんて殆どいないんじゃないかと思う。

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弊社の話を聞きに来る大学生も真剣

 

でも格差も大きい。これは東南アジアの各国で感じることが多いことだけれども、レストランとかでもそれなりのところだとみんな英語で会話できます。でも一歩郊外へいくと英語が全く通じませんでした。

日本では英語話せないと言っている人でも単語とかでなんとなくコミュニケーション取れる人は多いと思う。逆に完璧に話せる人は少ない。でもベトナムは語学ができる人とできない人の差が大きくてどちらか真っ二つ。日本みたいになんとなくコミュニケーション取れる人が少ない。

 

最後に、日本では働き手を増やすためにベトナム人の皆さんを受け入れるような方針になってきてますが、外国人労働者への不当な扱いや、政府がグダグダしていたらベトナムから見放されてしまうぞ!と思います。

一部の優秀な大学生はGoogleFacebookなど欧米の会社にどんどん採用されているし、韓国の大手企業も採用を力入れ始めている。

ベトナム人が日本企業や日本で働くことのメリットをもっと出していかなければならないし、過剰労働や低賃金とかの問題を解消していくことに本気に取り組んでいかなければ、東南アジア各国に見放されて、日本が衰退していくっていう意識を持つべきだと思う。

 

高度経済成長以降で日本は素晴らしい成長をしたが、今はITの発達によってベトナム含む東南アジアの成長スピードはそれを大きく上回るものだと思うし、抜かれてしまう危機感を持つべきだと。。。

 

最後の最後に、今回もいろんな人に感謝です。

経済産業省さんのイベントをご紹介いただいたAさん、ベトナムについて色々教えていただいたKさん、そしてKさんの紹介でベトナムの各社をご紹介いただいたCさん(ほんと凄い人!)、ベトナムのオフショア開発会社の各社の皆さん、現地でご飯をご馳走してくれた大学の大先輩のRさん、そしてRさんにご紹介いただいたOさん、皆さんに感謝感謝です。

更に忘れてはいけないのは自分の留守中に当事者意識を持って色々進めてくれた会社の仲間に感謝です!

 

観光系の写真も

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着いた初日はベトナム代表vsフィリピン代表の試合が。。。街中が凄いことに!サッカー熱は日本以上

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ドラえもんではありません。Doraenonです。

 

ちなみに弊社の営業は年内12/21までとなり、1/6までお休みとなります。

お客様ありきなので個別で多少は年末年始も稼働しますが、基本上記お休みをいただきます。

ちゃんと休みをとって、支えてくれる家族との時間を沢山とったり、普段触れないものに触れたりして学びを得てきて欲しい、これが想いです。