AI関連のイベントに対する違和感
オフィス移転が徐々に完了し、一旦新オフィスでの稼働が4/12よりスタートしました。
とはいえ、まだ作成中の家具もあったりして最終系までにはまだ1週間程度かかりそうです。
さて、最近AI関連のイベントが多いですね。
全てのイベントに対してではないのですが、特に大型のイベントに違和感を感じることが多いです。
まず、来場者について。
我々の会社には、自分たちで調べたり口コミで知った人から毎週のように問合せがあります。
皆さんwebや色んな人を介して情報を収集し、良い会社を探そうと努力されています。
そういう人からは本気度を感じます。
なので課題が具体的で、AIのベンダー側も対応しやすく、そして契約に至るケースが多いと思います。
一方で大きなAIのイベントの来場者の方々は、全てでは内にしろこんな感じの人が多い気がします。
- 情報収集の人たち(何か目的があるわけではない)
- 外出したいだけの人たち(これが一番酷い)
勿論、ちゃんと課題を持って各ブースを周り自社と協業できる会社を探している方々もいらっしゃいますが、大半が上記の2種類なんじゃないかと思います。
彼らからは本気度を感じないのです。。。
次に出展者側。
そもそもAIっていうのは一言で説明は難しく、マーケティングツールや管理業務のツールと違って非常に伝えずらいものです。
それをボードやコンパニオンを使って説明するのはほぼ不可能なわけです。結果どうなるかというとみんなソリューション売り(音声をテキスト化しますよ、文字認識のOCRですよ、画像から年齢性別判断するよ、外観検査自動化できるよ等)になります。
ということでどのブースも同じこと言ってる・・・。
実際には各社さん独自の技術持ってたりして素晴らしいもの持ってる会社もあるのに、結局見せ方はみんな一緒になっちゃうので、勿体無いな〜と思う。
また、プレゼンとかも本当に為になるぶっちゃけ話をしてくれる会社は少ない。。。やはり競合とかを意識するとそんなに話せないのが実情でしょう。
ということで、ありきたりなよく聞いたことのある内容になってしまい、その内容はすでにwebに公開されてたりする。。。
ちょっと前だとAIって浅い知識だとしてもみんな全然分からないというフェーズだったけど、最近は少し皆さん知識がついてきたので、イベントも色々考え直さないといけないんじゃないかと思うようになってきました。
ちなみにここ最近見た展示物(ブース)で一番イケてたのは、某大型イベントでの某ベンチャーの展示。
1コマに社名とテーブルと椅子しかない。(やってることはかなり最先端で高度なこと。よく分かってない人には簡単に説明なんて出来ないやつ)
多分このブースに来る人は、その会社を知っていて、その会社のやっている技術領域を知っている人なんだろうし、なんも知らない人は来ないんだろうなと。
展示してる側もそういう人しか求めてないっていうアピールなのかなあと。
逆に尖ってて素晴らしいなと思ってしまった。
NVIDIAのGTCとかAWSのイベントは尖っていて、一般ビジネスマンが行っても意味不明で終わる一方でわかる人には為になる話も多く、こういったイベントは意味があるなあと思う一方で、一般大衆向けのイベントはどうしても中途半端な人たちの集まりで出展者側も微妙なプレゼンで、結局中途半端な感じになっちゃうんじゃないかと。
数十名向けで話題を絞ったクローズドっぽいイベントはまた少し違う。来る方はわざわざそのイベントを調べて来る方なのでそもそも意識が高い、そして主催者側もある程度そういった来場者向けにピンポイントで深い内容を提供するし、懇親会なのでぶっちゃけ話をしていたりもする。
主催者/登壇者、来場者の両者にとって非常に良いのがこういうイベントだと思うし、こういうイベントの連続がコミュニティーを生み、AI市場が広がっていくんじゃないかと考えています。
AI関連イベントがもっと良くなって、単なる展示会(見せ物)ではなく、コラボレーションが生まれる場、新たなビジネスが生まれる場になっていくことを願っています!
とはいえ、我々はマーケティング費用をかけずに今後もやっていきたいと思います。
我々のことを調べて問い合わせしてくれた人に全力を注ぐ為に。。。