「人を採用する」こと

創業した約2年前に比べると人が増えたなぁと。。。

手狭になり、新しいオフィスへの移転も決定し、ようやく会社らしくなってきた(とはいえ、会社っぽくしたくないのですが・・・)ように思えます。

それとともに、人を採用することの難しさや責任感など色々考えさせられます。

なお、ここでいう「難しさ」は、「良い人を採用ができない」という意味ではありません。

よく企業は上記のこと「難しさ」というのが多いですが、我々はそもそも大量に採用を考えていないし、超優秀とか凄い良いマインド(想い)を持っている人を見つけたら採用するというスタンスなので、よくある採用の「難しさ」は感じていないです。

 

採用の「難しさ」

我々にとって、これを人をコストでみた時の話です。

KICONIA WORKSという組織で発生する費用のおよそ9割弱が人件費、もしくはそれに付随する費用です。

少数精鋭の中で人を採用するというのはこうした9割を占める費用、固定費を増やすことになります。売上や将来の見通し、戦略から諸々考えていくもののやはり「人を採用する」というのは非常に難しいと感じます。

 

採用することの「責任感」

これは今までの会社でもずっと思っていたことですが、「人を採用する」ということはその人の人生を楽しいものにするという「責任」を組織は負うべきだと思うし、もっと言えばその採用された方の家族も含めて「責任」を持つべきだと思っています。

我々はまだインターンなども含めても15人にも満たない組織ですが、その家族も含めたら30人以上の人たちの人生に対して「責任」を持っていると思っています。

そう考えると恐ろしいなと思うし、身が引き締まるし、そんな沢山採用するなんて出来ません・・・。基本臆病であり、保守的な人間です。(そう思われないけど)

 

もちろん自分の人生だから会社や組織に依存せずにやっていくぜという自立した人は多いし、KICONIA WORKSのメンバーもそういう人が多いけど、それに甘えている組織ではダメだと思うし、もっとメンバーが働きやすい、そして人生を楽しめるように能動的に考えていかなければと強く思っています。

そして考えれば考えるほど怖くなり、採用なんて出来なくなる。。。

 

話は変わって

なぜ「人を採用する」のかという話

いくつか理由はあると思いますが、よく現状の自分の業務が増えてきて辛くなってきたからアシスタントを採用するみたいのは、多分一生自分は出来ないんじゃないかと思う。

そういう考え方の場合、自分が出している価値は同じなのにコストだけ増えるということが多いと思うからです。そうすると辛いけどやってしまえば良い、誰かにお金払うくらいなら自分がちょっと無理してがんばりゃ自分のお金になる!なんて考えてしまいます。

自分が人を採用するのは、自分(今の組織)には(能力的にも時間的にも)出来ないことを実行して価値を出してくれる人を見つけた時です。

つまり新しい価値を出してくれる人であり、価値を創出すると顧客から信頼や価値(対価)をいただけて組織は成長します。

そんなことを考えながら「人を採用」しています。

 勝手に「オペレーション型」の採用ではなく、「価値創出を意識した」採用にしたいなと考えています。

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そして、個人的には社長なんてもんは仕事が出来ないほう(出来ないと思っている)がいいんじゃないかと思います。

(できるできないの定義が重要ですが、ここでは割愛)

出来ると思っている人は自分が何でも出来ると思っているので、他人の力を借りる時に自分より能力のある人を採用しにくいんじゃないか。

逆に自分が出来ない(出来ない部分を知っている)人は、他人の力の借り方が上手く、自分より能力の高い人や価値を創出する人を上手く使って大きな価値を出せるんじゃないかと思います。

勿論ビルゲイツとかスティーブ・ジョブスとかは別格かもしれないけど・・・。

 

自分は本当他のメンバーにメシを食わしてもらっている感覚が強い。みんながいなくなったら何の価値もない組織。

じゃあ何するか。

みんなが働きやすくて楽しい人生を送る為に出来ることを考え続ける。

結局これ。。。

そしてこれがKICONIA WORKSの考えるビジョンの一つである社員への『信頼』の提供なんだと。。。