我々みたいな弱小企業が断るという選択肢を持って良いのか

年末で忙しくなっている方々も多いかもしれませんが、我々KICONIA WORKSの中は12月は少し落ち着いている。

というよりも年明け1月からの怒涛の忙しさに戦々恐々としております。

 

おかげさまで、今までの実績が認められリピーターや口コミで聞きつけた方々からの依頼が殺到しており、1〜3月は手一杯な状況でこれ以上過度にプロジェクトを増やしてしまうと品質への影響、開発中の自社サービスへの影響が出てきてしまいそうな状態です。

なんとか稼働を調整して、現在お話をさせていただいているお客様は対応したいと思っています。

 

今まで、AIなどのPOC、システム開発のご相談をいただく中で、「それはやめた方がいい」とか「我々ではなく、XX社に依頼した方が良い」とった形でお断りをしてきたことはあるのですが、「稼働がいっぱいで・・・」というお断りはしたことがありません。

KICONIA WORKSに関わるメンバーのみんなは「書上が勝手に案件取ってきやがって」とか「こんなの無理に決まってんだろ」って言う人もいるかもしれないけど、折角我々を見つけて問い合わせ・相談してきてくれているお客様になんとか貢献したいという想いが強くて、ギリギリ対応してきました。

 

ですが、今回ばかりはいよいよ断らなくてはいけないかもしれません。。。

 

そこで考えてしまうのが、題名にもある『我々みたいな弱小企業が断るという選択肢を持って良いのか』ということ。

弱小企業のくせに仕事選んでんじゃねえよと言われてしまうかもしれません。

ここがいつも頭をよぎってしまうんですが、ここ数週間で我々のビジョンを考えた時に、これは仕方ないと思うようになりました。

 

我々のビジョンは『価値と信頼の最大化』(正式には左記を数式で表したもの)

 

そしてこのビジョンを達成する相手は「お客様」と「従業員(&その家族)」です。

おそらく稼働工数パンパンのなかで無理をして対応してしまうとプロジェクトのクオリティが下がり、結果としてお客様に本来の価値を届けることができず、お客様からの信頼も失ってしまうでしょう。

また、疲労困憊の中で働くということは従業員に対して、楽しく働くことなどの価値を提供できないことになるであろうし、その結果従業員からKICONIA WORKSに対する信頼もなくなってしまうでしょう。

 

多少のストレッチ(背伸び)は組織や個人を成長する上で必要ですが、身の丈に合わない自分たちのキャパ以上のことをやってしまうと悪い方向になってしまい、結局誰に対しても価値と信頼を最大化できないと考えました。

結局、バランスが重要なのです。しっかり自分たちのビジョンを達成しつつ会社を存続させる為には。。。 

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こういった背景から、時には『断る』という選択肢を持つようにしました。

 

じゃあどんなお客様を断るのか。

自分たちでは価値と信頼を最大化できないと判断した時は勿論で、稼働がいっぱいの時に断るわけですが、そうなると結局契約の先着順になってしまいます。

なんかこれも弱小企業のくせにという感じですが、弱小企業だからこそ先着順にしなければならないのです。

 

2ヶ月後に契約するねという言葉を信じて(信じたい)、そのお客様の為に稼働を確保して待ち続け他を断っていたのに、そのお客様が2ヶ月後にやはり契約できなくなったと言われたら。。。

はい、会社は数ヶ月分の売上を失うとともにメンバーのモチベーションも落ちます。

信頼しているお客様はいらっしゃって、信じたい気持ちはあるものの、そこはある程度ドライな判断も必要なんじゃないかと思うようになりました。

 

ここ数ヶ月で、個人の考えの延長で意思決定をしていた創業時よりも、組織や未来の為、ビジョン達成の為に何をすべきかを判断するようになってきたように思います。

経営者として、成長したってことでしょうかね。そう思うようにしました。

 

とはいえ、最大限の調整・マネジメントでできる限り多くのお客様に価値を届けたいなと思いますので、まずは気軽にご相談いただければと思います!