経営の悲観的と楽観的&AIプロジェクトの悲観的と楽観的
2019年1月が終わりまして、創業が2019年5月なので創業9ヶ月が過ぎました。
四半期でいうと、4月決算なので第3四半期が終了したことになります。おかげさまで、創業以来3期連続で黒字となりました。
最近、周りからはこんなことを言われます。この2つしか言われません。
①好調みたいですね、流石だね!
②経営は大変だ、ちゃんとキャッシュを集めなさい!
前者は50歳未満の方、後者はそれ以上の年配の方に多く言われます。
経営のことを心配されて、お金の管理の仕方や集め方、銀行との付き合い方などをアドバイスしていただくことは嬉しい反面、自分のことを理解している人は経営に対してあ〜だこ〜だ言う人はいません。なぜなら自分がかなり悲観的で保守的な人間だということをよく知っている人ほど理解してくれているからです。
というのも、キャリアや行動からだと、周りからは楽観的でチャレンジングだと思われがちですが、自分は保守的(悲観的)な考えの塊なのです。
会社を黒字で経営できない可能性が少しでもあるなら起業してないし、経営が危ないなら融資でも助成金でも調達でも真っ先にやっています。(おかげさまで必要ないですが)
ある人から「ホント保守的だよね、君は」と言われました。この人とはそれほど関わりが強いわけではなかったのですが、これを言われてから、凄い人を見る目あるなあと思いました。
じゃあ保守的だから攻めないのか?
それも違くて保守的だからこそ攻めるのです!
もちろん直近を考えると、コストはできる限り抑えていくかを考えます。しかしながら来期以降のことを考えると、利益が出ているからこそ今のうちに働く環境を整えたり、社員の能力を上げることだったり、景気が悪くなって経営に影響が出てきたときのための準備に対して積極的な投資をしていかなければなりません。
上記は一見、保守的ではないように思われがちですが、未来を見越した上での保守的な行動なのです。
さて、もう一つ悲観的と楽観的の話を書きたいと思います。
見積もりについてです。
弊社がお客様と取り組むプロジェクトはかなり不確実性の高いものが多いです。とはいえ、お客様からお金を頂戴するわけなので、ちゃんと提案(見積もりとスケジュール)をしなければならないわけです。
この見積もりに関して、社内ではいつも物凄い議論になります。だいたい全社員で見積もりを考えます。ときには衝突も。。。
元々見積もりをつくるにしても、AIの専門家である弊社が3ヶ月かかりますといえば、お客様は受け入れるしかないのです。
悲観的に考えて、不確実性が高いし難しそうだからとりあえず6ヶ月かかるって言っておこう、そしてその分お金もらおう。
これをやろうと思えば出来るわけですし、やったことないことを見積もるわけなので不安で当然なので、かなりバッファを乗せてやりゃあいいなじゃいかってことになるわけです。
変な話、お客様に嘘をついたほうが(大きく見積もりしたほうが)、お金ももらえるし
不安も払拭できるので弊社にとってはいいのですが、それはしないでいこうと強く想っています。
なので、お客様のこと、そして自分たちのことを考えた時にベストな見積もりができるように時間をかなりかけて色んな角度から意見を出し合っています。
ここは妥協せず、最善を尽くします。
結果的に、お客様にとっては安価にやりたいことが達成できる、そして弊社にとっては無理なく結果を出してお客様に喜んでもらえるということに繋がることになります。
勿論、見積もりが失敗することもあり、楽観的な見積もりのせいで社内が疲弊したり、お客様に迷惑をかけてしまったりしたこともあります。
その時の反省にはもっと時間をかけます。。。
毎週何時間と時間をとって、振り返りをして次同じミスをしないように心がけています。
業界のナレッジを蓄えていくこと、技術的なナレッジを蓄積していくとともに、こうしたプロジェクト進行のナレッジもためていき、より良い価値をお客様に提供できるように日々努力です。