分散型経営と経営スピード
10月でKICONIA WORKSは第2期上半期が終わります。
お客様、パートナー、メンバーとその家族のおかげもあって好調と言える結果で終われそうです。
さて、タイトルが仰々しいのですが、2つのことについて書きたいと思います。
1つ目は「選択と集中」or「分散」という話です。
よく、選択と集中をすることで事業を伸ばし、分散すると「二兎追うものは一頭も得ず」なんてことになりますなんてことが言われますが、個人的には今の我々は分散型が良いと考えています。
勿論、定款に書くような分野(範囲)は選択と集中が必要です。そして、これはメンバーのスキルや経験から考えるべきかと思います。勿論ビジョンややりたいことから入るのも良いが、その場合には早期にそれを実現できるメンバー集めが必要で、我々の場合にはメンバーありきで考えたような気がする。
我々のメンバーができることの概要は下記
・新規事業開発支援
・AI(アルゴリズム)の構築/検証
・システム/アプリ開発
ということで、上記のようなことの範囲内で何か特定の分野や業界に絞るのではなく、全部やる、色々やるというのが私の考えです。
何故そう思うかというと、矛盾しているのですが、下記の2つの理由があるからです。
・何やってもこのメンバーなら一定の成功ができる自信
・何やってもこの市場やニーズの変化の中で大成功なんてくじ引きみたいなもの
1つ目は、要は何でもできちゃうからやってみようってことです。そして色々な知見を手に入れて行こうということ。
2つ目は、とは言っても世界を変えるような万人受けするものを生み出すのなんて、あれこれ考えても無理だから、色々やって当ったらラッキーという感覚で良いと思っているということ。
じゃあ何でも出来るなら何をやるのか、ここはメンバーの想いを優先すべきです。
どんなに良いソリューションやプロダクトを思いついても、作る本人にワクワクがなければ作るのがつまらない。。。
本人が楽しくてたまらないものを作るのが一番良い!
ということで何でも出来るし何が当たるか分からないので、色々手を出すというのが私の考える分散型経営です。
勿論、上記をやるためにはお金も必要です。これはお客様との共同プロジェクトでいただいているもので、ここでも手を抜かずに最大の価値をお客様に届け続けることが前提です。
このプロジェクトの事業に関しても分散を意識しています。
年数回、年間契約で我々の稼働を抑えたいとか1億円規模の案件の依頼があったりしますが、基本お受けしないようにしています。
売上が1〜3社で構成されていることは、その1〜3社がいなくなった場合、失敗した場合、何か問題があった場合に売上は一気に1/3になったりしてしまいます。
なので、3社で合計1億円の大きなプロジェクトをこなすよりも、小さなプロジェクトを多くの企業と共創し、20社合計1億円の売上というのが私の理想です。
リスクを分散するという観点と、多くのお客様に価値を提供するという点、そして多くの案件を経験することで自社にナレッジを蓄積するということで一石三鳥だと考えています。
その分、苦労も絶えませんし、素人にはオススメはできないやり方なんですが、我々はこの分散型経営で進んでいきたいと思います。
こうした分散型で進めていく上で重要なのはスピードです。
1つ1つの意思決定を長々とやっていくのではなく、やりながら臨機応変に対応していくべきというのが私の考えです。
そもそもリスクを小さくするための分散型経営なのだから、1つ1つ立ち止まって、ダラダラと考えるのではなく早期に取り組み、結果を見ながら考える、まさに思考と行動の両輪が必須と考えます。
そして重要なのは振り返りであり、やって終わりではなく、結果から学び、次行動するときに活かすというそのサイクルを如何に自然に出来るようにするか、そういう組織を作るかが重要なのではないかと思っています。