サッカー森保ジャパンを企業経営から考える

サッカー森保ジャパンが本来であれば東京オリンピック予選になる大会を予選連敗で敗退でした。

開催国なので、出場はできるものの本来ならばオリンピックに出れない。

そして何より試合内容が酷い。。。

 

ということで、企業経営という側面から森保ジャパンを考えてみたら、やっぱダメだと思った。

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企業経営において、ビジョンとその浸透がいかに重要か身にしみて感じる。

その企業が何者なのか、何を達成したいのか、これが分からないと企業として何をすべきか分からなくなるし、従業員も採用できないし、採用できたとしても良くない方向になることが多いのではと思う。

森保ジャパンからはこのビジョンを感じない。例えば、現在コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督のサッカーには明確なビジョンがあるし、海外ならバルセロナにもそういうものがあり、バルサと言えばこういうサッカーみたいなのがある。

そしてそういうビジョンを実現できる選手を獲得するわけだが、森保ジャパンにはそれを感じない。実はあるのかもしれないが、それが明確に公表されないていないし、プレーからそれを感じないということは浸透していないのではないか。

 

次に企業にはステークホルダーと定めた目標があり、その目標を達成するために戦略がある。森保ジャパンで言えば東京オリンピック金メダルだが、今回予選で負けたので本来ならばオリンピックに出場はできず、目標未達成なわけだ。仮に開催国で出れるので、今回の予選は練習試合に使いましたというのであれば、その戦略や金メダル獲得への道筋(戦略)を示す、もしくは期待させるべきだが、残念ながらない。。。

 

企業では戦略を実行するために組織と従業員が重要となる。戦略を実行し目標を達成できる組織を作り、そこで活躍する人材を採用・育成することが求められる。

森保ジャパンは、(所属チームとの交渉はあるものの)各チームから選抜された選手を召集できるという素晴らしい環境にある。通常のチームはチームの予算などから考えた時に厳しい場合もあるのに。

しかしながらビジョンや戦略がない中で、どんな選手を召集しどうやって使えば自分たちのサッカーができ目標を達成できるかが分からないように思える。結果、森保監督が扱いやすい選手を召集したり、ちょっと活躍した人をすぐ召集するのみに留まっている。

以前オシム監督が日本代表監督になった時に彼は明確なビジョンと日本人に合わせた戦略を持っていた。結果彼が召集した選手にはかなり驚かされた。そもそも人数は10人ちょっと、同じような役割の選手ばかりでもあった。しかし、これがオシムの戦略であり、これを体現できる選手がその選手たちだったのであろう。驚いたが、明確な考え方は好感的だった。

 

また、企業には株式会社の場合は株主がいる。上場企業となれば一般投資家を含めた多くの株主がいる。彼らを納得させなければいけないし、それができなければ彼らから経営者は解任要望を受けて解任されることもある。

森保ジャパンの場合、株主にあたるのはサポーター(世論)なのではないかと思う。twitterなどのSNS、ニュースサイトを見れば明らかだが、森保ジャパンを肯定している人はほぼいない。

企業経営ならば、株価は暴落し、株主から解任の要望出て、経営者は責任をとって解任されるレベルだろう。

しかしながら現状森保監督の解任報道はない。既得権益に守られていたり、日本サッカー協会という、いわば取締役会のような組織に守られている。

唯一ここに風穴を空けられるのはスポンサーであるアディダスやキリンだろう。彼らはサポーターだが、スポンサーという形で株主と同じようにお金を出している。彼らがNOと言えば、協会も動くでしょう。

 

株主(サポーター)を代表し、スポンサー企業には頑張って欲しいものです。

 

企業経営では当たり前のことが他では出来ていないことが多いなと感じることも多い今日この頃です。